私の見える世界

雑記ブログです

電車を見送るおばあさん

 

 

転勤で地方に住んでいる私は

時々実家に帰省する。

 

実家は都会で

帰るたびにどこか変わっていく。

 

 

 

 

生まれ育った場所を離れて暮らして

元々子供部屋はゴミ屋敷のような感じで

朝自分で起きることもできなかったけれど

一人暮らしをすると案外なんでもできると知った。

 

掃除の良さを知り、自炊でご飯を作り

シェアカーで色んなところに1人で出かける。

 

知らない土地に1人で移住し

生活のすべてを知らない場所で行う。

 

知り合いもゼロでコミュニティは会社だけ。

でも気づけば結婚式に呼びたいほど

大切な友達もできていた。

 

趣味の時間も大切にして

ゴルフや絵、色んなことを楽しむ休日。

 

元々の友達が少ないからこそ

仕事に集中もできて

1人暮らしは好きな時に好きなことをする。

 

なにかと充実しているし

そんな自分も好きである。

 

 

 

田舎暮らしに慣れている。

田舎といっても田んぼに囲まれているほどの

大自然ではないけれど。

 

田舎暮らしの良さは、雑音が少ないこと。

物も情報と少ない。

キラキラしてなくても生きていける。

 

 

 

 

 

でも、時々都会に帰ると思う。

 

私はやっぱり都会が好きだということ。

 

これは都会を離れて

地方で生活を強いられたからこそ

わかった自分の好きなこと、のひとつ。

 

 

色々な経験をしないと

自分が好きなこと、逆にやりたくないこと

というのはわかりにくい。

 

 

 

 

 

田舎暮らしも悪くない。

でも私は都会が好きだと知った。

 

理由は便利だし先進的な雰囲気が好きだから。

オシャレだから。

噂話や村文化がないから。

井の中の蛙にならなくて済むから。

 

 

 

あと、もう一つわかったことは

私はきっと1人でどこに行っても大丈夫ということ。

何もなくても新しく縁を作ることができるし

何かと楽しもうとする努力をするから

ゼロからでも楽しめる。

 

なんなら海外でも住めるんじゃないかな

と思う。

 

 

 

 

ずっと、最終的には

生まれ育った場所に帰ると信じていた。

 

でもここまで生きてきてわかったこと。

私は色んな所に住んで

色んな景色を見て色んな文化を知りたい。

 

そこで最終的に住みたいと感じた所に住む。

 

 

 

 

 

そんなことを考えながら

実家から自宅に帰る電車に乗るときのこと。

 

もうすでに電車は止まっており発車まであと数分

ガラガラに空いた駅のホームに

電車の窓の奥をじっと見つめるおばあさんの姿。

 

通り過ぎるときに窓の中を見ると

20代半ばぐらいの男の子がひとり。

 

うまく言葉にできないけれど

とても綺麗で美しい光景だった。

 

 

 

 

 

いつも帰省後自宅に帰る時

寂しくなって涙が出そうになるが

見送る側も、きっとそうなのだろう。

 

美しい とは無条件のものである。